ヤフオクの出品ページには、それなりの時間が入っています。商品を撮影し、状態を書き、寸法を測り、発送方法を決める。1 件あたり数十分かかることもあります。
その積み重ねが、いつまで手元から辿れるのか。あらためて整理すると、思ったより短いことがわかります。
数字は純正の機能で出せる
先に、できていることを確認します。
ヤフオクには売上金のページがあり、取引の数字は CSV で書き出せます。落札価格、日付、手数料、入金額。確定申告や売上の集計に必要な情報は、純正の機能で足ります。実務でそうしている出品者の方は多いはずです。
問題はここではありません。
売上金 CSV に入っていないもの
売上金 CSV が扱うのは、あくまでお金の記録です。次のものは含まれません。
- 商品説明文
- 出品画像
- カテゴリや発送設定などの出品条件
- ウォッチ数や入札数といった反応の記録
つまり、作るのに時間がかかったもののほうが残らない、という構図になっています。
数字は自動的に積み上がりますが、説明文と写真は自分で作ったものです。同じような商品をまた出すときに使えるのは後者のほうで、そちらが手元に残っていません。
辿れるのは終了後 120 日まで
ヤフオク側の保持期間は、条件によって分かれています。
| 対象 | 期間 |
|---|---|
| 落札された商品ページ | 終了後 3 年 |
| 落札者なしの商品ページ | 終了後 120 日(ページごと削除) |
| マイ・オークションの「出品終了分」一覧への表示 | 終了後 120 日(ストアは 90 日) |
見落としやすいのは、落札された商品ページ自体は 3 年残るのに、一覧から辿れるのは 120 日までという点です。ページは存在しているのに、出品者側から探す導線が先に切れます。
さらに 2026 年 9 月上旬からは、下書きに保存した画像がアップロードから 90 日で削除されます。施行時点ですでに 90 日を過ぎている画像は、その時点でまとめて消えます。
実務としては「自分の出品を辿れるのは終了後 120 日まで」と覚えておくのが安全です。詳しくは終了した商品ページはいつまで見られるかにまとめています。
期間より先に、見られなくなることもある
保持期間とは別に、アカウント自体が使えなくなる場合があります。
理由は規約違反だけではありません。ログイン情報の紛失、共有 IP からのアクセス、家族の操作、システム側の判定。当サイトでは、Yahoo! JAPAN ID の制限(F エラー)について、公開されている復旧事例を横断的に整理した記事をまとめています。番号によって取れる手段がまったく違い、復旧まで数週間から数ヶ月かかった事例もあります。
こうなると、保持期間が何日あろうと関係がありません。積み上げてきた説明文と写真に、その時点でアクセスできなくなります。
説明文と写真の権利は、出品者にある
念のため整理しておきます。
自分で書いた商品説明文と、自分で撮った商品写真は、著作権法上の著作物にあたります。著作権は作成した本人、つまり出品者にあります。
ヤフオクのガイドラインでは、掲載した情報がサービス提供や提携先での掲載に使われることが定められていますが、これは利用の許諾であって、著作権が移るわけではありません。自分が作ったものの控えを自分の手元に持っておくことは、その意味で自然な行為です。
なお同ガイドラインでは、他のお客様が投稿したコンテンツを取引に必要な範囲を超えて収集することは禁止されています。控えを取る対象は、あくまで自分自身の出品に限られます。
何を残しておけば、また使えるか
「控えを取る」と言っても、何を残せば足りるのかは分かりにくいところです。再出品や見直しに使うことを考えると、実際に要るのは次のあたりです。
- 商品説明文 ── 書き直しの手間が最も大きい部分
- 出品画像 ── 撮り直しが物理的に不可能な場合がある(すでに発送済みの商品など)
- タイトル ── 検索でどう拾われたかの記録にもなる
- カテゴリ・発送設定 ── 同種の商品を出すときにそのまま使える
- 落札価格・入札数・ウォッチ数 ── 次に出すときの価格の判断材料
逆に、取引相手とのやり取りや個人情報は控える必要がありません。必要なのは商品そのもののデータです。
残し方は 2 つ
1 件ずつ手元に残す
いま出そうとしている 1 件、いま残しておきたい 1 件であれば、その場で対応するのが早いです。
AucKit(Chrome 拡張機能)には、出品ページから画像をまとめてダウンロードする機能と、同じ内容で新規出品する機能があります。終了ページが見られる 120 日以内であれば、落札者あり・なしを問わず使えます。
全件をまとめて書き出す
一方、これまでの出品を丸ごと手元に持っておきたい場合は、1 件ずつでは終わりません。数百件、数千件あるなら、まとめて書き出す方法が要ります。
そのための拡張機能として「AucKit 出品データ保存」を公開しました。
AucKit 出品データ保存でできること
出品した商品のデータと画像を、1 回の操作でまとめて書き出します。対象は出品中・出品終了(落札者あり)・出品終了(落札者なし)の 3 種類すべてです。
取引履歴ではなく、商品データを書き出す拡張機能です。タイトル・説明文・価格・カテゴリ・発送設定・落札価格・落札者 ID・ウォッチ数・入札数・終了日時などの項目と、出品画像が対象になります。
書き出し形式は、オークタウンの一括商品登録にそのまま取り込める ZIP と、Excel で開ける汎用 CSV の 2 つ。出品用のアカウントを分けている場合も、ログイン中のアカウントを判別して書き出しが混ざらないようになっています。
読み込んだデータと画像はすべて端末内に保管し、外部へ送信しません。本体の AucKit とは別の拡張機能で、単体で導入できます。無料で 1 回 50 件まで書き出せます。
形式ごとの違い、料金、対応項目の一覧は出品データ保存の紹介ページにまとめています。
初回は時間がかかります
1 点だけ、先にお伝えしておきます。初回の書き出しには時間がかかります。約 2,800 件でおよそ 5 時間 30 分です。ヤフオクの画面を人が開くのと同じペースで 1 件ずつ読み込むためで、時間の大半は画像の取得が占めます。
画像は端末内にキャッシュされるので、2 回目以降は同じ件数がおよそ 1 時間 45 分に短縮されます。夜のうちに走らせて朝に確認する、という進め方が向いています。
まとめ
売上金 CSV は取引の数字を残してくれますが、商品説明文と画像は残りません。そして自分の出品を辿れるのは、終了後 120 日までです。
時間をかけて書いた説明文と、撮り直しのきかない写真。消えてから気づくと、作り直すしかありません。
まとめて書き出す方法は出品データ保存の紹介ページに、1 件ずつの方法は画像の一括保存にまとめています。出品用のアカウントを分けている方は、複数アカウントの要発送リストを 1 画面にまとめるもあわせてご覧ください。
ご注意
本拡張機能は LINEヤフー株式会社の公式サービスではありません。オークタウンについても、オークタウン株式会社による検証・承認を受けたものではありません。