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ヤフオクの出品終了一覧を「取引台帳」にする — 支払総額と取引メモを1画面に集める

ヤフオクの出品終了一覧には、落札価格しか出ない・送料込みの総額が分からない・覚え書きを残す場所がない、という3つの不足があります。AucKit v0.6.5で追加した「支払総額」列と「取引メモ」で、終了一覧を取引台帳として使う方法を解説します。

ヤフオクの出品終了一覧を「取引台帳」にする — 支払総額と取引メモを1画面に集める

出品終了(落札者あり)の一覧は、出品者が毎日いちばん長く見ている画面のひとつです。発送前の確認も、入金の確認も、評価の消化も、起点はぜんぶこの一覧。ところがこの画面、台帳として使うには情報が3つ足りません

  1. 支払総額が分からない。 一覧に出るのは落札価格だけ。落札者が実際に支払った金額(落札価格+送料)は、取引ナビを1件ずつ開かないと見えません。
  2. 送料が分からない。 受取明細と突き合わせるとき、差額の正体が送料なのか、まとめて取引なのか、一覧からは判断できません。
  3. 覚え書きを残す場所がない。 「棚Bの3段目」「同梱希望あり」「発送前に動作確認」——こうしたメモは、頭の中か別のメモ帳に置くしかありませんでした。

AucKit v0.6.5では、この3つをまとめて解決する2機能を追加しました。この記事では、なぜ「一覧に総額」が実務で効くのかから順に解説します。

出品終了一覧のこれまでとAucKit v0.6.5の比較: 支払総額・取引メモが1行に揃う

支払総額が一覧に出ると、何が変わるか

ヤフオクの決済は「落札価格+送料」で動いています。ところが出品者側の画面設計は落札価格が中心で、総額は取引ナビの中にしか出てきません

一覧で総額が見えると、次の3つの確認が1画面で終わります。

① 受取明細との突き合わせ。 かんたん決済の受取明細に並ぶのは総額です。一覧側にも総額があれば、明細と一覧を行ったり来たりせずに照合できます。発送前の「受取明細の決済金額と同一か確認」も、一覧を眺めるだけで大づかみに済みます。

② 未入金・送料未確定の把握。 送料がまだ決まっていない取引は総額が出せません。AucKitではそこを「—」で表示するので、「—」の行=まだ取引が動いていない行として、対応が必要な取引が視覚的に浮かび上がります。

③ 送料込み取引の区別。 送料込み(落札者の送料負担なし)の取引は、落札価格そのものが総額です。この場合は落札価格+「込」バッジで表示し、「送料を足し忘れているのか、もともと込みなのか」を迷わないようにしました。推測で金額を作ることはせず、取引ページに表示されている事実だけを使います。

支払総額列の3つの表示: 送料内訳つきの総額・送料込みの込バッジ・未確定のダッシュ

記録のしくみ — 一覧を開くだけ

支払総額の記録は2つの経路で行われます。

1つめは取引ナビを開いたとき。取引ナビには落札価格と送料が表示されているので、ページを開いた時点でその内容が記録されます。普段どおり取引を進めているだけで、開いた取引から順に台帳が埋まっていきます。

2つめは一覧を開いたとき。まだ記録されていない取引について、一覧の表示後に情報の取得が始まります。動作はゆっくり(2秒間隔・1回の表示につき最大15件)で、一度記録が確定した取引は二度と再取得しません。日々の一覧チェックを数回繰り返すうちに、表示中の取引はひととおり埋まる設計です。

記録はすべてお使いのブラウザの中にだけ保存されます。外部サーバーには送信されません。

記録の2経路: 取引ナビを開いたとき・一覧を開いたとき

取引メモ — 覚え書きをその行に置く

もうひとつの新機能が「出品終了分メモ」です。一覧の各商品行に1行のメモ欄を追加します。

使い方は入力欄に書くだけ。Enterか欄の外をクリックで保存され、保存されると枠が一瞬グリーンに光ります。書ける内容は自由ですが、実務で効くのはこのあたりです。

  • 保管場所: 「棚B-3」— 発送のとき探さない
  • 同梱・要望: 「同梱希望あり」「領収書同封」— 梱包前に思い出せる
  • 注意点: 「傷の指摘あり・写真確認済」— 取引メッセージを読み返さなくて済む

取引メモの使いどころ3例: 保管場所・同梱要望・注意点

メモは商品(オークションID)に紐づくので、ページを開き直しても残っています。最終更新から90日で消えるため、終わった取引のメモが溜まり続けることもありません。こちらもブラウザ内にのみ保存されます。

表形式表示と組み合わせる

AucKitの「出品リストを表形式で表示」をONにしている場合、支払総額は「落札価格」の隣の「支払総額」列、メモは「取引状態」の隣の「取引メモ」列として表に組み込まれます。

列で揃うことの利点は、視線の移動が縦1本で済むことです。「支払総額」列を上から下へ見るだけで、今日の入金見込みの規模感がつかめます。「—」が並んでいれば動いていない取引が多いということ。取引状態の色分け(出品終了分ラベル編集)と合わせると、状態・金額・メモが1行に揃った取引台帳になります。

表をそのまま表計算ソフトへコピーする使い方も従来どおりです。支払総額も独立した列としてコピーされるので、月次の集計素材としても使えます。

使い方

どちらの機能も初期状態ではOFFです。AucKitの設定画面「マイオク・出品画面」タブから、

  • 支払総額の記録・表示 (transaction-info)
  • 出品終了分メモ (selling-memo)

をそれぞれONにしてください。ONにした直後の一覧は「—」が多い状態ですが、一覧の表示と取引ナビの閲覧を繰り返すうちに埋まっていきます。

終了一覧は毎日見る画面だからこそ、そこに情報が集まっているほど日々の判断が速くなります。v0.6.5は「一覧を台帳にする」最初の一歩です。送料データが貯まる設計にしてあるので、将来的には送料込みの売上集計にもつなげていく予定です。