ヤフオクの相場リサーチには「先週いくらで落ちたか」「同じジャンル全体の相場感がどこにあるか」という2つの視点が必要です。前日 (7/17)のブログで整理した4演算子 (AND / OR /マイナス/フレーズ)はヤフオク本体の検索でも動きますが、「タイトルだけ/数十件だけ/過去180日程度」の中で組み合わせを試すのは効率が悪く、期間おまとめ検索や回数制限のあるサービスに乗り換えると、今度は無料枠が「月に数回」で尽きます。
AucKitではこの用途向けに、無料の相場検索サイトAucKit相場検索を別途公開しています。期間と回数の制限を外し、4演算子もそのまま受け付ける相場チェック専用のツールです。この記事では、AucKit相場検索の3つの特長と、実務での使いどころを整理します。
AucKit相場検索とは
AucKit相場検索は、ヤフオクとメルカリの相場を1画面で検索できるWebツールです。検索ボックスにキーワードを入れると、ヤフオクの落札履歴とメルカリの販売履歴が並列で表示され、平均・中央値・最小・最大の4つの統計と、価格分布のヒストグラムを同時に確認できます。
16のカテゴリ (ファッション/家電/ PC /おもちゃ/ゲーム/本/音楽/映画/スポーツ/インテリア/自動車/ベビー用品/美容/アンティーク/チケット/食品)から選ぶ「カテゴリ検索」も用意しているので、具体的なキーワードが浮かばない段階でジャンル全体の相場感を掴むことができます。
特長1: 期間の制限なし
AucKit相場検索は30日/ 3ヶ月/ 6ヶ月/ 1年/全期間の5つから期間を自由に選べます。期間ボタンで切り替えるだけで、同じキーワードの相場を「直近30日 → 6ヶ月 → 1年」で並べて眺められるので、「今売れば下がっているのか、上がっているのか」の判断を即座にできます。
期間ごとの検索は「月に何回まで」といった上限を設けていません。同じキーワードで期間を3回切り替えたら3カウント消費、のような回数制限もないので、気になった商品の相場は思いついたタイミングで即チェックできます。
特長2: 検索回数の制限なし
会員登録なし、無料版・有料版の区別なしで、検索回数の上限を設けていません。月末になったから相場チェックを我慢する、明日にとっておく、といった判断が必要ないのが、事業者にとっての実務上のメリットです。
スマホからブラウザで開いてもそのまま動きます。会員システムのないシンプルなWebサイトなので、ヤフオク出品を副業で始めた方も、出品数が100を超えている専業事業者も、同じ「何回でも使える相場ツール」として使えます。
特長3: AND / OR /マイナス/フレーズ4演算子に対応
前日のブログで整理した4演算子 ── AND (スペース)、OR (括弧)、マイナス (半角ハイフン)、フレーズ (ダブルクォート) ── は、AucKit相場検索の検索ボックスでもそのまま動きます。最大100文字まで受け付けます。
「タイトルにジャンクが含まれないiPhone 15」で相場を見たいときはiPhone 15 -ジャンク -訳あり -傷、「ミキハウスまたはファミリアのベビー服」なら(ミキハウス ファミリア) ベビー服、「型番の表記ゆれ」を吸収して相場を見たいなら(EOS R6 EOS-R6 EOS_R6) ── といった、リサーチ精度に直結するクエリをそのまま流し込めます。
レア品の値付けに困ったとき
ヤフオク本体の落札相場表示は、直近180日 (半年)分に限られます。過去に落札されたが、180日以内に取引が発生していない ── いわゆる「本当の意味でのレア品」の場合、ヤフオク本体で相場を検索しても「該当なし」か、キーワードの一部だけで拾った関係の薄い商品が並ぶ状態になり、値付けの参考になりません。
AucKit相場検索は「全期間」を選ぶと、直近180日を超えた過去の落札履歴も検索対象に含みます。数年に1回しか市場に出ないような希少品でも、過去に売れた金額があれば拾える可能性があります。「価値はあるはずだが、いくらで出せばいいか見当がつかない」というレア品の値付けで、まず頼れる相場ツールがない状態を埋める用途です。
もちろん、全期間検索でも該当が0件になる本当に取引例のない商品は存在します。その場合は同ジャンル・同カテゴリの類似品でおおよその桁を掴む、という次の一手に進みやすくなります。
2つの使い方
現在のAucKit相場検索は2通りの入り口を用意しています。
1.直接アクセス (キーワード検索) ── ブラウザでAucKit相場検索を開いて、検索ボックスにキーワードを入力します。スマホでもそのまま使えます。
2.カテゴリカード (ジャンル全体の相場) ── トップページに16カテゴリのカードが並んでいます。「食品」「アンティーク」など、具体的なキーワードが浮かばないジャンルの相場感を掴みたいときに使います。
また、近日中にAucKit Chrome拡張機能側のアップデートで、ヤフオク商品ページや検索結果ページから直接この相場ツールを呼び出せる機能を追加予定です。別タブでの検索が不要になるので、出品判断のフローを1画面で完結させたい方はアップデートをお待ちください。
ヤフオク+メルカリ両方の相場を1画面で
初期表示は「すべてのサイト」が選択されているので、ヤフオクとメルカリの両方の履歴が並列で表示されます。「ヤフオク」「メルカリ」のタブで単独表示に切り替えることもできます。
2サイトを1画面に並べることで、「ヤフオクでは1万円で落札されているのに、メルカリでは8,500円で売れている」といったサイト間の価格差にすぐ気づけます。ヤフオク出品前にメルカリの価格帯も見ておくことで、開始価格や即決価格の設定判断が変わってきます。
実務での使い分け5パターン
1.出品前の値付けチェック ── 出品予定商品のキーワードで検索し、中央値と最小-最大の幅を確認します。落札履歴が並ぶので、「同じ商品状態でいくら付いているか」も画像で確認できます。
2.買取価格の目安を出す ── お客様から買取依頼を受けたときの査定に、「実際に売れている金額」の直近データを使います。全期間で相場のブレを見ておき、30日で直近の傾向を確認する2段階でチェックすると精度が上がります。
3.新規ジャンル参入前のリサーチ ── カテゴリカードから未参入ジャンルの相場感を掴みます。平均が5,000円のジャンルと50,000円のジャンルでは、出品数と回転率の目標が変わります。
4. 4演算子を使った競合分析 ── iPhone 15 -新品 -未使用のような除外クエリで、中古市場だけの相場を見ます。 (iPhone iphone アイフォン)のような表記ゆれ吸収ORで、タイトルの書き方の違いを吸収してデータを揃えます。
5.レア品・希少品の値付け ── ヤフオク本体で「該当なし」または無関係な商品が並んでしまうケースで、全期間を対象に過去の落札を掘り起こします。骨董品、廃盤モデル、限定販売品、数年に1回だけ市場に出るような品の値付けで頼れます。
まとめ
- AucKit相場検索はヤフオクとメルカリの相場を無料・無制限で検索できるWebサイト (β版)
- 期間 (30日-全期間)と回数の制限がないので、事業者の日常的な相場チェックにそのまま組み込める
- AND / OR /マイナス/フレーズの4演算子に最大100文字まで対応し、除外・複数ブランド・表記ゆれを吸収したリサーチができる
- ヤフオク本体は直近180日のみだが、AucKit相場検索は全期間検索でレア品の値付けにも対応
- ヤフオク+メルカリの並列表示で、サイト間の価格差を1画面で確認可能
- 近日中にAucKit Chrome拡張機能側のアップデートで、ヤフオク商品ページから直接呼び出せる機能を追加予定
相場チェックの回数を気にしなくて済むだけで、出品前の値付けと落札判断の意思決定はかなり軽くなります。β版のためデータソースの都合による仕様変更の可能性はありますが、参考データとしての価値は十分あります。まずは今週出品予定の商品名で1回検索してみるところから、気軽に試してみてください。